32 第4章 多摩地域の概況※日野自動車日野工場においては、工場機能の移転が進められている。⃝ 多摩地域においては、地域の発展に重要な役割を果たしてきた大規模工場の撤退が相次いでいる。今後も、グローバル化の広がりによる生産拠点の海外移転や人口減少による働き手の確保の難しさなどを背景に、大規模工場の都外への移転が続く可能性が指摘されている。大規模工場の撤退などに伴う地域経済への影響が懸念される。⃝ 一方で、大規模工場が移転した跡地などに、物流拠点や企業の研究機関などの進出も見られる。⃝ また、多摩地域には、大学、研究機関、高い技術力を有する中小企業等が集積しているとともに、鉄道駅の周辺などにセミナーやマッチングなどを行う創業支援機関やインキュベーション施設*等が多く立地している。撤退時期2001年日産自動車村山工場2005年富士通南多摩工場2007年IHI田無工場2011年東芝日野工場2013年日立国際電気羽村工場2014年雪印メグミルク日野工場2016年日本無線三鷹製作所2016年富士通セミコンダクターあきる野テクノロジセンター2017年東芝青梅事業所工場名規模 (ha)約140約3約9約10約5約3約6約12約12資料:プレスリリース等より作成多摩地域の主な大規模工場の撤退事例多摩地域の概況
元のページ ../index.html#38