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多摩の魅力発信SP

多摩で暮らす人 case10

神社と欅並木に見守られて、自然あふれる子育てに優しい街
藤井真裕美さん(府中市)

写真:藤井真裕美さん

藤井真裕美さん

東京都のほぼ中心に位置し、欅並木や大國魂神社、東京競馬場などで知られる府中市。そこで、Webデザイナー業の傍ら、自らも子育て中で、子育て家庭の支援を目的としたNPO法人「ママチャーリーズ」で活躍される藤井さんにお話を伺いました。

プロフィール

〇お名前
藤井真裕美さん
〇お仕事
広告関係の会社員と副業でWebデザイナーの仕事をこなしながらNPO法人「ママチャーリーズ」の理事として府中の子育て支援活動にも注力されています。
〇ご家族
藤井さんご夫妻の他、4歳のご子息と8か月のご息女(いずれも取材当時)の4人暮らし
〇居住歴
杉並区にお住いの後、調布市を経て府中市に転居。府中市在住歴約5年

夫が23区内は怖いというので、府中へ来ました笑

—府中にお住まいを構えられた経緯をお知らせください。

私自身は横浜の実家を出てからは杉並区や世田谷区に一人暮らししていたのですが、結婚を機に調布市へ、その後自宅購入を機に府中へ引っ越してきました。
夫が富山出身で、大学進学と同時に上京して以降、ずっと多摩地域に暮らしていて、就職先も日野市でした。結婚して一緒に住む場所を探すときに、「23区内は都会過ぎて怖い」と言うので、最初は調布市に住みました。
いざ自分たちのマンションを購入しようとしたときも調布や三鷹など多摩地域の東寄りで考えていたのですが、勤務先への交通の便や、土地の価格などを総合的に判断して府中に決めました。

緑と武蔵の国の守り神が息づく街

—実際住んでみてどうですか?

これは下見の段階から感じていたのですが、京王線府中駅前の欅並木をはじめとしてめちゃくちゃ緑が多いのがいいなって。それから府中のシンボルである大國魂神社もすごく好きです。
大國魂神社は年間を通してお祭りが多くて、とても賑やかですし、神様が見守ってくれているって気がします。
私、実は親が転勤族で、都会と田舎、どちらも住んだことがあり、それぞれのいいところも悪いところも身をもって実感しているんですが、そのあたりのバランスがとれているのが府中ですね。都心に近くて自然豊か、人も優しく、地域の方々との触れ合う機会も多い。かといって閉鎖的でもない。子育てにはちょうどいい環境だと思います。
私は「どこ出身」って言える場所がないのですが、子供たちには「府中生まれ、府中育ち」と誇りを持って言って欲しいと思っています。

写真:府中市のシンボル「大國魂神社」1

府中市のシンボル「大國魂神社」

写真:府中市のシンボル「大國魂神社」2

豊かな緑を誇る欅並木

ライティング講座から始まったNPO法人「ママチャーリーズ」

—子育てと言えば藤井さんが理事を務められているNPO法人「ママチャーリーズ」についてお聞かせください。どんな活動をされていますか?

その名の通り、府中在住のママが中心となって、府中市内の子育て家庭の支援を行っています。もともとは市民のためのライティング講座に参加したメンバーの中から、「せっかくライティングスキルを身につけたからには、なにか情報発信をしよう」と結成されたのが、前身の「市民活動団体ママチャーリーズ」です。2021年に法人化し、現在約30名のメンバーで構成されています。「子育て家庭が安心して楽しく過ごせる街づくり」を目指して活動しています。
活動の柱は主に3つです。

  • ①【メディア】府中の子育てに役立つサイト「てくてく府中」やパンフレット「府中子育てマップ」の作成を実施しています。
  • ②【イベント】「入学ラウンジ(府中市共催)」(お子さんの小学校入学を迎える保護者のための情報提供)「おしゃべりひろば」「府中子育てフェスティバル」など親子で楽しめるイベントを企画運営しています。
  • ③【サポート】子供の居場所づくりや学習支援を展開し、「てらこや」(中学生の自主学習支援事業)など多くの事業を運営しています。

日本では近年ますます少子化が進み、地域内のつながりも薄れて「子育て」ならぬ「孤育て」と言われるようになっていますので、そこを少しでも助けたいという思いで活動しています。

画像:子育て情報サイト「てくてく府中」(トップページの一部)

子育て情報サイト「てくてく府中」(トップページの一部)

自分のスキルを活かし、府中のことも知るために

—藤井さんが加入されたきっかけは?

長男が生まれたときがちょうどコロナ禍で、それでも夫は出勤していたので、家の中でちょっと手持ち無沙汰になっちゃってたんです。そんなときにたまたま外出先で手に取った「府中子育てMAP」というママチャーリーズが作ったパンフレットでメンバー(ライター)募集と書いてあったんです。自分のスキルが誰かの役に立てるんじゃないか? という思いと、この活動を通じて府中のことをたくさん知れるんじゃないか、と思って、加入を決めました。
最初は「保活カフェ」という保育園入園を考えている家庭のためのイベントにお客さんとして参加したのを皮切りに運営側に回ったという感じです。いくつかイベントの運営に携わっていくうちに友達もたくさんできて良いことばかりでした。

画像:藤井さんが手掛けた府中子育てフェスティバルのチラシ

藤井さんが手掛けた府中子育てフェスティバルのチラシ

行政と連携して子育てが楽しい街を作る「府中にママチャーリーズあり!」

—府中市の子育て環境はどうですか?

行政の支援はとても充実していると思います。
「子育てのたまてばこ」という情報誌を発行していたり、「たっち」や「しらとり」という子ども家庭支援センターがあったり、子育てに優しい街だと思います。
ただ、行政だけではどうしても目が届きにくいところに、私たちママチャーリーズだからできるやり方でアプローチしている感じですかね。行政と私たちママチャーリーズをはじめとする府中市内の子育て団体、施設などが協力して子育てを楽しく感じられる街を作っています。「府中にはママチャーリーズという心強い味方がいるよ!」と全子育て家庭に伝えたいです笑。

写真:ママチャーリーズの皆さん

ママチャーリーズの皆さん

私には、「仕事」「家庭(子育て)」「ママチャーリーズ」の3つの役割があって時間的には忙しいのですが、ママチャーリーズのモットーは「楽しくなければ続かない」なので、自分が本当に楽しいと思えることを手掛けるようにしています。

秘技! 東京競馬場内の公園エリア

—「府中ならでは!」という子育て施設はありますか?

ズバリ、東京競馬場です。東門から入ってすぐの日吉が丘公園と呼ばれるスペースは平日(※水~金)も開いていて無料で利用できます。また、コースの内側にあるキッズガーデンというスペースは、滑り台やアスレチック、ミニ新幹線など子供向けの遊具がすごく充実しています。土日に、東京競馬場でレースがない日は無料です。(※東京競馬場でのレース開催日は入場料がかかります。また夏季には内馬場エリアが暑熱対策のため入場できない期間があります)
私は別に競馬を嗜むわけではありませんが、JRA(日本中央競馬会)さんありがとう! と言いたいです。
注:キッズガーデンに関する情報は2024年時点のものです。

東京競馬場内の子供向けスペース1
東京競馬場内の子供向けスペース2

藤井さんお勧めの穴場、東京競馬場内の子供向けスペース

究極の郊外都市 それが府中市

—最後に藤井さんの府中市愛をどうぞ。

語り始めるときりがないのですが、三つに絞ると

  • ①緑が多い。勤務先から帰ってきて京王線府中駅前の欅並木をみるととても癒されます。ほっとするとはこういうことかと実感しています。
  • ②大國魂神社がある。これはもう府中市民の心のよりどころになっていると思います。ゴールデンウィーク近辺で開催される「くらやみ祭り」のスケールは凄いですし、とても美しい。単に夜店が出ているだけじゃなくて、魂に響く何かを感じます。他にもお祭りはいっぱいあり、一年中祭囃子が聞こえてるようなイメージです。うちの子たちの安産祈願もお宮参りも七五三もすべて大國魂神社で行いました。
    神社も緑もあって、都市としての機能も備えている「究極の郊外都市」ですね。
  • ③ 自画自賛みたいになってしまいますが、「ママチャーリーズ」がいること。私自身親としてママチャーリーズの活動に支えられていますし、これから先も支えていきたいと思います。ちなみに、ママチャーリーズのメンバーの一人が、家庭の事情で府中市から他地域に移住されたんですが、「ここにはママチャーリーズのような組織が無い」といって自分で子育て団体を立ち上げています。こうした波及効果があるのも嬉しいですね。
写真:府中愛を語る藤井さん

府中愛を語る藤井さん