見出し:多摩の魅力発信
多摩の魅力発信SP

イベントレポート
(たま発!シンポジウム 第1回)

「多摩の魅力」を知ろう、作ろう、考えよう たま発!シンポジウム 平成25年度終了イベントのレポートです

〈第1回〉残したい多摩の素晴らしい自然

開催日程
平成25年11月16日(土) 11:30~17:30
開催場所
東京大学田無演習林、多摩六都科学館
たま発!シンポジウム第1回の様子

第1回たま発!シンポジウムは、東京大学田無演習林での自然観察と、多摩六都科学館での展示体験・映像学習の2部構成で行われました。約110名の参加者が自然のプロフェッショナルと一緒に多摩地域の自然について実際に触れながら学びました。

たま発!シンポジウム第1回の様子

絶好の観察日和の中、シンポジウム第一部の会場「東京大学田無演習林」では、東京大学演習林楠本大先生による観察のポイントの説明を受けて、自然観察スタートです。

たま発!シンポジウム第1回の様子

武蔵野の森林は古来より人の手が加わってきたため原生的な自然要素は少ないものの、東京大学田無演習林はアカマツやコナラ、クヌギを主体として、イヌシデ、エゴノキなどが点在する貴重な都市林です。

たま発!シンポジウム第1回の様子

参加者は5つのグループに分かれてスタジイ林や外国産マツ見本林、カエデ科見本林等々のポイントをまわりながら、知識豊かな専門スタッフの説明に耳を傾けていました。

たま発!シンポジウム第1回の様子

参加者の皆さんは、香りのある葉、木から落ちたどんぐり、紅葉する樹木などを熱心に観察。途中で出会った大きなカマキリやジョロウグモ、素早く動くカネヘビなど自然の中に生息する生き物たちにも見入っていました。

たま発!シンポジウム第1回の様子

演習林内を一回りしたら、切り株広場でお昼ご飯です。なんと多摩の魅力発信プロジェクト・マスコットキャラクターも遊びにやってきました。参加者の皆さんとの交流に、マスコットキャラクターも大喜び!

たま発!シンポジウム第1回の様子

お昼ご飯の後は切り株広場で、「多摩台地の成り立ち」について紙芝居が行われました。多摩六都科学館でのプログラムに向けて予習。6万年以上前にはじまり縄文時代、江戸時代それぞれの多摩地区の変化について学びました。

たま発!シンポジウム第1回の様子

多摩六都科学館では施設の担当者から、明治時代の小説を引用して「武蔵野を歩く人は道を迷うことを恐れてはいけない。それは、偶然にも表情豊かな自然との出会いがあるからだ。」という話がありました。その言葉を味わいながら、見学に向かいます。

たま発!シンポジウム第1回の様子

「自然の部屋」では、多摩六都科学館周辺の生き物や自然について学びました。標本・生体展示等を見ながら、身近な生き物の姿や、人と自然の関わりについて考えました。

たま発!シンポジウム第1回の様子

「地球の部屋」では、多摩の地形の成り立ちにはじまり、さらにスケールを大きく地球を構成する岩石、化石等について学びました。本物の岩石や化石標本等を見ながら、地球と自分たちとのつながりについて考えました。

たま発!シンポジウム第1回の様子

プラネタリウム「サイエンスエッグ」に移動。「多摩の自然と、多摩から見た星座」を上映し、直径27.5mのドームスクリーンいっぱいに映し出された、臨場感溢れる大型映像をご覧いただきました。

たま発!シンポジウム第1回の様子

続いて、楠本先生から“自然のしくみ”や“多摩の自然”を学ぶ「残したい多摩の素晴らしい自然」の講義がありました。

たま発!シンポジウム第1回の様子

そして、クイズで今日のおさらいです。「答えを選んでスイッチをオン!」テレビのクイズ番組のような演出に参加者は楽しそうに答えていました。今後、ふと見た木々に、今日のシンポジウムを思い出して、暮らしのそばにある自然の魅力を感じていただければ幸いです。