8時45分に集合後、ガイドの宮地藤雄さんよりコース説明が行われ、参加者全員で準備運動と「たま発!オー!」の掛け声を行って、イベントはスタートしました。
スタート地点の軍畑駅には、多摩の魅力発信プロジェクト・マスコットキャラクターも参加者の応援に駆けつけました。
第一の山「高水山」に向かう道のりでは、しばらく一般道が続きます。高源寺の手前で、高水山登山道への入口へ続く道に分かれます。
高源寺を過ぎて山道に入ると、当コース一番の登り道に入っていきます。標高759mの「高水山」山頂を目指して、精一杯登りました。
常福院不動堂までたどり着きました。山頂まであとわずかです。
第一の山「高水山」山頂に到着すると、木々に囲まれた涼しげな空間が現れます。日陰とベンチが揃っており、コース一番の登りを終えて小休憩にするのに適した場所です。
つづいて、第二の山「岩茸石山」です。高水山から岩茸石山まではゆるやかな林道が続きますが、山頂付近は急勾配になります。「岩茸石山」山頂は眺望がよく、今回は晴天にも恵まれ、広大な景色を楽しみながらの昼食となりました。
岩茸石山からは急斜面を降りて、杉林を進んでいきます。しばらくすると、山頂の前に、最後の関門である岩場が現れます。変化に富んだ山登りが楽しめるのも、今回のコースの特徴の一つです。
第三の山「惣岳山」です。山頂には青渭神社奥の院があります。木々に囲まれ見晴しはよくありませんが、日陰で休憩した後は、下山へ向けて出発です。
ゴールの御嶽駅では、三つの山を登り切った参加者をマスコットキャラクターがお出迎え。「また来たいね」「ほかの多摩の山も登ってみたい」と言ってくださる方も見られ、今回のトレッキングを機に多摩の魅力を再発見してもらえたら幸いです。
コースの途中でプロのトレイルランナーからトレッキングに関するアドバイスを受けることができるのも、『たま発!トレッキング』のポイントです。ここではアドバイスの一部をご紹介しましょう。
【アドバイス①】
今回のコースだけでなく、山の登りには急な段差や階段が多く存在します。まずは、「登りのコツ」からご紹介します。
良い例)
段差を登る際は、登る方(上)の足に重心をかけ後ろ足を重心移動させながら引き上げます。するとふくらはぎのダメージが減り、長時間のトレッキングができます。また、膝を手に乗せて体重をかけるのも有効です。
悪い例)
写真のようにいつも歩くのと同じ要領で、足だけで登ろうとすると負担がふくらはぎに集中して長時間の歩行が厳しくなっていきます。
【アドバイス②】
つづいて「下りのコツ」をご紹介します。意外に脚の筋肉を使い、バランスを崩しやすい下山道でのポイントです。
良い例)
階段を下りるように一歩づつ、膝を柔らかく使い、地面に足をついた瞬間に曲げるイメージで降りると足全体への負担が和らぎます。
悪い例)
初めての方によく見られるのが重心を後ろにして下っていくケースです。脚をピンと伸ばしてしまうと、脚の筋肉を必要以上に使ってしまい疲労が早まります。
さらに、後ろに重心があることでバランスを崩しやすく転倒を招くことがあります。脚を伸ばして力を入れているのでバランスが崩れた後の立て直しも難しくなります。
【アドバイス③】
次に「ロープの注意点」のご紹介です。誘導ロープがある際、手すりのようにもたれ掛っては危険です。一つのロープに複数人が捕まっており、体重を預けている状況があったとします。そのまま、前の人が手を外すと…
後の人の重みでロープが伸びてバランスを崩してしまい、転倒などの原因になることがあります。
以上、これからトレッキングに参加される方は是非参考にしてください。