三鷹市
三鷹市福祉Laboどんぐり山事業

「大学生を対象とした市町村事業のPR」第2回目は、三鷹市で行われました。4名の大学生が参加し、在宅医療・介護の推進拠点である「三鷹市福祉Laboどんぐり山事業」を視察しました。全国的にも珍しい在宅医療・介護の複合施設を視察し、施設職員及び市職員と意見交換を行いました。
スケジュール
- 12:30
- 三鷹駅集合
バスで移動 - 13:00
- 三鷹市福祉Laboどんぐり山の館内視察
- 14:30
- 大学生と職員の意見交換会
- 15:00
- 三鷹市福祉Laboどんぐり山
出発
バスで移動 - 15:30
- 三鷹駅解散
「三鷹市福祉Laboどんぐり山」とは

高齢者が住み慣れた地域で安心して暮らし続けられる社会の実現を目指し、在宅生活を望む高齢者とその介護を担う家族、市内介護事業者等を支援する「在宅医療・介護の推進拠点」として2023年12月にオープンした複合施設です。在宅医療・介護の推進に向けて、研究事業や介護人財の育成事業などに取り組んでおり、下記3つのセンターから構成され、それぞれが連携しあっています。
- ・三鷹市在宅医療・介護研究センター(研究・サービス開発)
- ・三鷹市介護人財育成センター(人財育成・事業者支援)
- ・三鷹市生活リハビリセンター(実践・実証/在宅生活支援サービス)
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プログラムスタート!

施設内は明るく、
バリアフリーで広々としていますプログラムスタート!
三鷹市福祉Laboどんぐり山は、集合場所の三鷹駅からバスで約20分の場所にあります。
到着後、施設を管理している社会福祉法人三鷹市社会福祉事業団の職員から事業についての説明を聞いた後、施設内の視察をしました。
学生の参加理由は、「福祉事業に興味がある」、「まちづくりのゼミに属しており教授からの紹介で参加、公務員を目指している」、「高齢者施設でボランティア経験があり介護や社会福祉に興味がある」、などさまざまです。 -
自宅に近い環境でケアする

入居者の部屋の様子 
2階入居者スペースの視察の様子 自宅に近い環境でケアする
まず、2階にある三鷹市生活リハビリセンターの視察をしました。
居室は全部で7室。出来る限り入居者の自宅に近い環境で生活する、短期宿泊用の居室(個室)を見学しました。在宅生活に必要なキッチンや洗面所、トイレが備わっていることに加え、浴室や段差の有無など、部屋によってバリエーションを持たせています。
入居者の居室の視察は学生にとって特に印象的だったようです。「ご自宅の環境を再現するため、居室ごとに家具の位置や手すりの位置などを変えて、一人ひとりに丁寧に向き合っていると感じました。」と感想を述べた学生もいました。学生のイメージする通常の介護施設と比べ、居室数が7室ということにも驚いていましたが、限られた居室数だからこそできる丁寧なケアについては納得の様子でした。

2階入居者スペースの視察の様子 -
入居者と家族に寄り添ったサポート

歩くことが不安定な方のための
歩行器具を使用する様子の視察入居者と家族に寄り添ったサポート
生活リハビリセンターでは、施設の専門スタッフが入居者とその家族にヒアリングを行ったうえで、それぞれの在宅生活における課題を把握します。
歩くことなど日常生活動作はもちろん、洗濯物を畳む、調理をする、買い物をするなど、手段的日常生活動作のトレーニングも行います。
歩行器や車いすなどの福祉用具に加え、VR(仮想現実)を使ったリハビリや、定期的な運動の実施など、自立を助けるための様々なトレーニング、ご家族へのアドバイス、在宅介護サービスとの連携も行っており、それぞれの入居者に対して、きめ細かにケアできるのがこの施設の特徴です。 -
研究・開発、人財育成の拠点として

協働研究推進室 研究・開発、人財育成の拠点として
3階は、三鷹市在宅医療・介護研究センターと三鷹市介護人財育成センターのフロアです。
在宅医療・介護研究センターでは、介護サービスの質の向上・多様化、在宅生活の継続を目的として、実証フィールドの提供などによる、企業や大学等による研究・開発の支援などを行っています。三鷹市福祉Laboどんぐり山を拠点にして活動を行う企業・団体等に対して研究用・業務用のレンタルオフィスを貸し出しているほか、スマートウォッチアプリ等の最先端の技術の実証などを行い、その成果を市民や介護事業者に還元していくことを目指しています。学生も最先端の技術を体験しました。
介護人財育成センターでは、介護人財不足の解消や超高齢社会に求められる人財の育成に向けた研修に加え、介護事業者への支援や幅広い世代を対象とした高齢者福祉に関する情報の提供など、さまざまな取り組みを行っています。
研修の実施にあたっては、市内の事業者や団体等と連携しながら、市民や医療・介護従事者に向けたもののほか、介護職員初任者研修などの資格取得につながるものなど、多様な学びの機会を提供しています。
最新の介護ベッドで寝ている状態から
起き上がるまでの操作を体験
市民向け研修の様子
(VRを使った認知症体験) -
地域の方が利用できるスペースも

最新機器で血管年齢と
脳年齢を測定体験
広々使える、地域交流室 地域の方が利用できるスペースも
1階には、地域における高齢者やご家族の総合的な相談窓口である三鷹市大沢地域包括支援センターのほか、コミュニティラウンジ、多目的ホール、介護食の調理実習などが開催される調理室があります。
エントランスには健康チェック機器を体験できるスペースもあります。大学生も血管年齢測定や脳年齢測定を体験してみました。
血管年齢測定は指を入れるだけで測定が可能。結果が出るまでドキドキ・・・実年齢よりも血管年齢のほうが高い学生もいて、普段の食生活や運動を見直すきっかけになりました。
脳年齢測定は画面の指示に従ってタッチするゲーム。さすが大学生、脳年齢は若い!

広々使える、地域交流室 -
介護の現場に触れてー”支える”仕事の価値を再発見

職員と学生による
意見交換会の様子介護の現場に触れてー”支える”仕事の価値を再発見
職員から以下の4つの問いがあり、こちらをふまえて意見交換をしました。
1.福祉、介護関係の仕事にはどのようなイメージを持っていますか?
2.今回の視察を通して、介護関係の仕事に対するイメージの変化はありましたか?
3.魅力のある仕事になるにはどのような工夫などがあると思いますか?
4.福祉Laboどんぐり山はオープンして2年経ってない施設となります。
更なる周知活動を行うにはどのような方法が良いと思いますか?
視察を終え、
介護のイメージがポジティブに意見交換から、今回の視察は学生たちが楽しみながら学ぶ機会となり、介護に対するイメージにも変化があったことが分かりました。
学生にとって、介護職の仕事は、大変というイメージが強く、高齢者から感謝はされる一方で成長を感じにくい職業という印象が強かったようです。今回の視察を通じて、以前よりも明るいイメージに変わったという声が聞かれました。支援を受ける方一人ひとりのニーズに合わせて自立を促すためのサポートをし、その過程で、スタッフと入居者との間に信頼関係が築かれ、できなかったことができるようになった時には、共に喜びあえるやりがいのある仕事、と再認識できたようです。
施設の更なる周知については、子ども食堂としての利用や、舞台のあるホールでの演奏会など施設内でのイベントを増やせたらたくさんの人との関わりが持てて良いのではないかという意見も出ました。
今回の大学生の視察について三鷹市の担当者は、「普段の視察対象者とは異なる方々を迎えた今回の視察は、非常に新鮮で貴重な経験となりました。異なる視点や反応を通じて、自分たちの取り組みを改めて見直す機会にもなり、普段とは違う形で得られるものが多かったと感じています。」と、コメントしています。
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視察を終えて
高齢者が住み慣れた地域で安心して暮らし続けられる社会の実現を目指す三鷹市の事業を視察するとともに、事業の担当職員との意見交換を通じて、学生の介護職や介護そのものに対するイメージが大きく変わり、非常にポジティブに捉えられるようになりました。
今回の視察によって、学生が高齢者の医療や介護を自分事として考え、これからの未来につなげていくきっかけとなりました。











