あきる野市
林業現場見学会

「大学生を対象とした市町村事業のPR」第4回目は、あきる野市で行われ、林業や自然に興味を持つ2名の大学生が参加しました。2025年7月にオープンした「武蔵五日市駅前拠点施設(フレア五日市)」からスタートし、大学生、市職員、森林整備を行う事業者で意見交換を行いました。
その後「新宿の森・あきる野(企業の森) 」で森林を散策し、最後は建物の一部に東京の木「多摩産材」を使用した「秋川渓谷瀬音の湯」を視察しました。
スケジュール
- 13:00
- フレア五日市正面玄関集合
- 13:05
- フレア五日市視察
大学生、市職員、事業者の
意見交換会
マイクロバス+徒歩で移動 - 14:35
- 新宿の森・あきる野
(企業の森)視察
徒歩+マイクロバスで移動 - 16:05
- 秋川渓谷 瀬音の湯視察
マイクロバスで移動 - 17:00
- 武蔵五日市駅解散
林業現場見学会
全国的に林業の衰退、林業の担い手の減少・高齢化などが問題となっている中、
林業が盛んなあきる野市でも、同じ問題を抱えています。
こうした状況が続くと、森林の手入れが行き届かず、
山地災害のリスクが高まるなど、私たちの生活に様々な影響を及ぼします。
そのため、市では2021年度から、森林・林業に対する理解を深め、
林業への就業を考えるきっかけとしてもらうため、
林業事業者による作業現場の見学・体験などの見学会を開催しています。
今回は、大学生に林業の現場を体感してもらうとともに、若い世代に林業に興味を持ってもらう方法や、興味や就業につなげる方法を、大学生・市職員・事業者が一緒に考える機会となりました。
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プログラムスタート!

フレア五日市(外観) プログラムスタート!
JR武蔵五日市駅前のロータリーすぐ左手にある、「フレア五日市」が今回の集合場所です。
「自然に興味があるから」、「林業について知りたいから」参加したという2人。
あきる野市に来るのは初めてとのことです。
今回の視察を通して、林業の衰退という問題に対して、どのようなアプローチができるかを考えていきます。 -
多摩産材の温もりを感じる空間

多摩産材の木の香り、
温もりが心地よい空間多摩産材の温もりを感じる空間
「フレア五日市」は、多摩地域で生育し、その地区で生産・認証された木材「多摩産材」をふんだんに使用した建物で、自然の光が明るく差し込む素敵な施設です。
2025年7月にオープンしたばかりの真新しい空間には、市民や観光客、事業者など、さまざまな人が気軽に立ち寄れ、交流し、学べる場、くつろげる場として利用されています。 -
林業の現場から若者へ

現場の様子や森林整備について
説明を聞きました。
市職員、事業者、学生の3者で、
意見を交換しました。林業の現場から若者へ
最初に、動画や画像を見ながら、市職員と市の森林整備を請け負う事業者から、間伐から木材利用までの過程や、それらに関わる方々など、林業の概要説明を受けました。
学生から事業者へ「林業は危険な仕事なのになぜ仕事として選んだのですか」という質問が出ました。
以前は都心の会社で勤めていたという事業者の一人は、「自然が好きで、自然の中で仕事や生活をすることが自分にあっているから」と答え、仕事に誇りを持ち、地域に馴染んだ生活をしていることが伺えました。

市職員、事業者、学生の3者で、
意見を交換しました。 -
大学生が考える林業PR

「フレア五日市」の「中のひろば」で
行われた意見交換会の様子大学生が考える林業PR
続けて行われた意見交換会では、林業に関する情報が若者に届かないことが課題であることから、どのような情報発信が有効かについて大学生の意見を聞きました。
どうしたら若者に林業に興味を持ってもらえるかという問いに対して、学生からは、テレビやSNSなどでもあまり取り上げられず、林業がそもそもどんな業界なのか分からない、林業の認知度を上げることが大切ではないか、という意見が出ました。
最近はSDGsに興味を持つ方が増えており、林業もSDGsと関連しています。そのため、林業とSDGsの関係を分かりやすく見せるなど、SDGsと絡めて若者に刺さる内容をSNSで発信することで、林業を知るきっかけを作ることが効果的ではないかというアイデアも生まれました。
また、林業や多摩産材を知ってもらうためには、身近に木を感じてもらうことが大切で、多摩産材などの木材を使った場所や建物が増えていくとよいのではないか、という意見も出ました。2人の学生も、木材を使った空間をとても心地よく感じていました。 -
林業の現場を歩く

説明を聞く学生たち 
豊かな森が広がっています。
東京の貴重な水源として大切な資源です。林業の現場を歩く
「フレア五日市」を出発し、マイクロバスで約15分、「新宿の森・あきる野(企業の森)」に到着。あきる野市では、2010年に新宿区と森林整備によるCO2吸収などに取り組む「『新宿の森・あきる野(企業の森)』の森林整備に関する協定」を締結しており、森林の育成と保護に努めています。
あいにくの荒天で、今回のハイライトであった30メートル級の木の伐倒見学は中止となりました。しかし途中から雨が止み、「新宿の森・あきる野(企業の森)」周辺の林道を散策することができました。
市職員と事業者の案内を受けながら、ヒノキやスギに囲まれた林道を歩き、間伐や枝打ち(森林に十分に光を入れるために、余分な下枝を切り落とすこと)によって整備された森を体感した学生たち。市や事業者など多くの人たちの絶え間ない努力によって森林が保護されていることを良く理解し、林業の仕事のやりがいを感じた様子でした。
豊かな森が広がっています。
東京の貴重な水源として大切な資源です。 -
美肌の湯!秋川渓谷瀬音の湯

市職員の説明を聞く様子 美肌の湯!秋川渓谷瀬音の湯
「新宿の森・あきる野(企業の森)」を後にし、次は「秋川渓谷瀬音の湯」へ。
ここは、秋川渓谷の大自然に囲まれた温泉施設で、pH10.01とアルカリ度がとても高い泉質が大変人気です。温泉総選挙2025においても、「美肌部門」で全国第2位(関東エリア第1位)を獲得しました。入浴はもちろん、宿泊もでき、レストランや物産販売所もあります。
建物には多摩産材が使われており、木材のあたたかな雰囲気と窓の向こうに広がる木々の景色の調和が素晴らしいところです。
施設のすぐそばには秋川渓谷に架かる全長96mの歩行者専用吊り橋、絶景スポットとしても有名な石舟橋があります。
学生2人はこの木材で建てられた施設や石舟橋からの景色を大変気に入った様子で、ぜひ再びここに来て、温泉に入って、カフェでまったりしてみたい、と話していました。
内装の壁や天井などに
多摩産材がふんだんに使われています。
石舟橋から見える景色も素敵です。
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視察を終えて
今回のハイライトであった伐倒見学ができず残念でしたが、若者に林業の現場を体感し、理解を深めてもらう良い機会になりました、と市職員は語っていました。学生たちの林業について真剣に理解しようとする姿勢が印象的でした。
全ての行程を終え、学生からは、「林業に携わる全ての方の手によって、自然の循環が保たれていることがよく分かり感動しました」、「普段と全く違う東京を感じることができて貴重な体験だった」という声がありました。あきる野市の大自然や林業について学びを深め、森林保護をするための関係者の不断の努力を知るとともに、市の新たな魅力を知った一日となりました。











